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磁気を使ったCAS冷凍技術

 CAS冷凍が今、熱い注目を集めています。CAS開発は株式会社アピーというところが特許を取得しています。これは磁気を冷凍庫にはじめて利用した簡単なシステムです。

 磁気の利用は今まで水道水を改質するかなり効果的なテクノロジーとして2、30年前から日本でも相当広く一般家庭でも利用しています。水道管の大本につけたものでは、水のクラスターが小さくなり、そうした水は洗濯しても洗剤が少なかったり、また、お風呂に湯垢がつかなかったり、非常に磁気が水の改質に便利なものとしてすでに認知されているものです。

 我が家にでもこれらのシステムを利用して家中の水を改質しているので、塩素くさくない水を飲めるのが利点です。この水はクラスターが小さいだけではなく、マスキング機能が強いので、水道水に含まれる塩素をマスキングしてしまうので、塩素検出をしてもフィルターを通していないのにも関わらず、塩素がまったく出てきません。磁気を使った水の改質は旧ソ連で非常に進んでおり、特には大型船のスクリューに貝殻や藻が発生しないようにするためにスクリューのところを数年前から磁場で覆っています。

 また業務用としては人口雪を降らせる場面で雪をパウダースノーにするために大型のホースの先に磁石をつけて水のクラスターを小さくし、雪の結晶をきれいに作り込んでパウダースノーにする。といったテクノロジーもあります。ですから、今回のCASシステムは特別真新しいものではありませんが、それが実用化されたということは大変、うれしいことです。磁場を作ると、水の表面が極めて微量に躍動するのが見てとれます。この振動は水を小さく細かくちぎる機能があるので、普通の水よりも凍りにくい状態になっていると考えられます。また、磁場を地酒屋さんが使用してマイルドなお酒を造るという技術に静かに使っているところもあります。今回はこのシステムが今までの水道水の磁気装置のようにトンデモ技術の水商売と揶揄されないで済んだのはこの技術を業務用にまず展開したのが良かったのでしょう。

 しかし、この開発を行った株式会社アピーの大和田哲男さんも理由はわからないと科学者から一方的にインチキ呼ばわりされた歴史もあったそうです。しかし、一方で業務用に使ってみた高級料理店や漁業関係者、貿易で冷凍食品を輸入する関係者などでは、冷凍して長期間保存したあと、風味が落ちない。そして、解凍したあとドリップが出ない、など、すこぶるよい結果で彼らの方が手放さなかったというのがブームのきっかけでした。アメリカの研究期間で組織の細胞を破壊せずに冷凍できるCAS技術が移植用の臓器、幹細胞の長期保存などで画期的技術として実用化されるに至り、この技術が日本でもインチキ技術ではなく、まともな技術として評価が変わったのです。

 たとえば農地に磁場を作ってあげると、作物が甘くなったり、収量が上がったり、果物では甘くなったりということの実験もされはじめています。以前、テレビを見て笑ってしまったのですが、大型のメロンを栽培する時にメロンの果実の茎の部分にピップエレキバンをひとつつけてあげるだけで、タマが大きくなり、そして甘くなる、ということを実際に利用している農家があるのです。これも農芸化学者達からは非難されるものかもしれません。これも植物の師管、導管を出入りする水のクラスターが小さく動きかつスムーズになり、地場ができて、まわりの空気がマイナスイオンになることも原因かもしれません。

 なにしろ、わからないものは頭の固い科学者達から魔女裁判のように否定されるのがこの国では少なくないようです。今まで化学というと分子量など粒子性の化学だけが受け入れられ、磁石や磁場のように特定の振動、波長を作るものは21世紀のメインの化学であるにも関わらず科学者の勉強不足のせいで受け入れられなかったのだといえるでしょう。

  CASによる冷凍では素材を磁場の環境の中において微弱なエネルギーを付加し続けておくと、水分子が振動するために氷の結晶化が抑えられます。つまり、0 度で冷凍せずマイナス10度前後まで水のままで存在するということです。これは水分子が小さくなった時に起こる現象だと考えてよいでしょう。そして、最後は小さな刺激で全体が冷凍しますが、この時クラスターの小さな水分子はクラスターの小さな氷になり、細胞膜を破壊しないほど小さいので解凍したときに細胞膜さえ破壊されなければ、食品は動物性のものでも植物性のものでもドリップは出てきません。

 また、もう一方ではこれらのクラスターの小さな水は従来の水に比べると界面活性効果を持っている、マスキング能力がある、などの延長上で油や糖質、タンパク質、などを小さな水でマスキングするために酸素や空気との接触から守られ、水分子が小さいけれど、水素結合で強く引き合っていて冷凍中の水の蒸発が最小におさえられるからです。その結果、冷凍中の酸化が起こりにくくなります。したがって油焼けと呼ばれるような魚の冷凍中の酸化が起こらないので解凍した時の異臭、酸化臭も出てきません。これがお刺身などをおいしくしている原因です。同じく野菜や果物がおいしい、色がきれい、風味があるというのも食品中の様々な栄養素が酸化されなかった結果と考えられます。酸化すれば風味がなくなり、解凍後の色が美しくなくなるのは普通のことです。

 家電製品としてのCAS冷凍を利用した冷凍技術つきの冷蔵庫も出ています。主には三菱電機がこれに取り組んでいますが、このCAS冷凍で冷凍を行い、そのあと冷凍室に移動させれば家庭での冷凍であってもおいしい冷凍食品を作ることができる、というわけです。私自身はCASの500リットル冷凍庫が欲しいのですが、家庭用にはないのが残念です。

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