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日本でのサマータイム導入は?

 サマータイムを導入するかどうかが、最近問題になっています。アメリカでは3月の第二日曜日から11月の第一日曜日までヨーロッパでは3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までがサマータイムです。OECD加盟国でこれを採用していないのは日本、韓国、アイスランドの三カ国だけだそうで、今国会でもこの提案は見送られましたが、今後は近いうちに実行される可能性もでてきます。

 これには賛否両論ですが、反対する人の意見を要約すると、朝1時間早く仕事をはじめたのにも関わらず、帰りは明るいうちに帰れない。本来ならサマータイムはまだ夕方の名残が残っているうちに会社を退社し、そのあと個人が自由に趣味や運動など楽しいことに時間を使うということが目的です。しかし、ただ労働時間が延びるだけであれば、なんの得にもならないので反対。というわけです。

 日本の場合、「定時に仕事を終わって帰るのが善である」という意識が会社の管理職の人達の中に定着していないことが問題です。残業した時にその全額が経費として払われるのであればまだ問題はないのですが、残業代がきちんと払われているのは4割。残りの6割はサービス残業でただ働き。これを監督する省庁の査察や権限が弱いことが問題の大きな部分です。そんな曖昧な状態で、サマータイムを導入したらサービス残業が増えるのは火を見るよりも明らかだから、導入してもしょうがないというのが、反対意見です。

 私自身は省エネ効果の面から考えると非常にこのプランには賛成です。夕方、早めに明るいうちに会社を出ることはとてもハッピーな気持ちにさせてくれるものです。どこかショッピングに行ってみたい。映画も見てみたい。友達と会ってみたい。レストランでのびのびとおいしいものを食べたい。こんな要求は男性以上に女性の方が強いでしょう。今の社会ではサービス残業を強いられるのは男性が多く、女性の方はサマータイム導入によってより支出が増え、経済効果は出てくるはずです。

 なによりも朝早く起きることによって、よりメラトニンが出やすくなることが大きなプラスになります。子供からお年寄りまで、1時間早く起きて、1時間早く寝ることが本当に実行されたならば、鬱病になる人や鬱々とした気分になる人は10%以上減るのではないかと思います。しかし、それには、夜早く寝ることが善である。健康になるための必須条件であるということを個人が認識する必要があります。

 サマータイムは昔、日本で一度実行されたことがあったそうですが、その4年間は反対の声が多く、うまく起動せず反対の声に押されて消えてしまったそうです。しかし、全体から見たら1時間早く起きて、1時間早く寝る生活を送ることで電気の消費も減るでしょうし、また、夕方というトワイライトゾーンの時間を持てることはとても幸せなことです。私から見れば1年を通してサマータイムにしてほしいくらいです。

 人間が円熟してくる社会では、お金をかけずにスポーツをする。お金をかけずにパーティーをやる。みんなで楽しむ。そうした能力が高まってくることが大切な要素となります。日本ではまだ結婚式場で300万~400万をかけた結婚式が常識となっていますが、こうしたお金を使わずにもっと安い金額の会費制やケータリングで楽しいトワイライトの時間を選んだ結婚式が行われると土日や休日に結婚式に時間をとられるよりははるかに合理的でいい気がします。

 人間が少しづつ進化していくと、省エネもサマータイムも無理なく、楽しめるようになる気がします。いずれにしてもサマータイムが実行するまでには残業代を渋って払わなかった経営者は法律で罰せられ、そして従業員には全額×10%増しを払うなどの法的な枠組みも必要でしょう。

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