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最近話題の黒ウーロン茶ってなんだろう?

 中国茶では最近、日本で黒烏龍が血液中のコレステロールや中性脂肪を下げるというデータつきで大々的に宣伝され、特定保健用飲料としてかなりつっこんだ血中脂肪を下げる効果があるという文言つきのCMがひときわ目立っています。

 中性脂肪を下げるといえば、それはやはり中国ではウーロン茶よりもプーアル茶の方が日常的には非常に愛飲されています。中国のお茶は葉の色によって緑茶、白茶、黄色茶、青茶、紅茶、黒茶の6種類に分かれています。日本の緑茶は蒸し上げているので発酵させていませんが、中国のお茶は発酵させたものです。発酵が進んでいくにしたがい、色が濃くなり最後は真っ黒のプーアル茶になります。このプーアル茶というのは、香港では飲茶と一緒に最も好まれるお茶です。プーアル茶は最低、5年以上土の中で寝かせて発酵させたものを言いますが、古ければ古いほど価値があります。

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 昨年、私が北京に行った時に知り合った中国人からすごく高級なプーアル茶をもらいました。箱は40cm四方、中に金色のシルク地が張ってあってその中にまるで三笠山のような形をした直径20cm程度のプーアル茶が真空パックされてそこの鎮座していて、いかにも高そうなおみやげでした。今考えると、多分20年もの以上、土の中で発酵されていたものでしょう。土の中で発酵する時には必ず竹の皮にくるまれて土の中に埋められるのだとか。専門家に聞いたら「それは最低でも10万円以上するよ」でも聞いたのが遅すぎました。香港で飲茶といっしょにプーアル茶を飲んでいたらとても体調がよく、胃にもたれず、どんなに大食らいの飲茶や中華料理を食べても翌日になるとケロッと空腹になり、そして、体重も増えないし、体もむくまない。思い出して会社の中に半分使いかけの高価なプーアル茶がまだ残っていたはず!と思い、スタッフに尋ねたところ、「あんなのとっくに捨てちゃいましたよ....」価値のわからない高価なものは猫に小判。もっと早くに私自身が効果を知るべきでした。

 プーアル茶を頼むと紅茶ポットのようなポットをふたつ持ってきます。片方には白湯が入っていてプーアルが濃くなりすぎないように白湯を継ぎ足しながらお茶を飲むやり方です。実験データはあまり見たことがありませんが、体感するところから考えるとプーアル茶は脂肪を乳化させる力がある、そして、もう一つにはポリフェノール色素の中には強い抗酸化力があるので、それによって血中から取り込まれた油は酸化を免れて、余分な油は肝臓に再吸収され、そして再び腸から胆汁として排泄されるサイクルが順調に働いていると考えられます。ここで、胆汁は排泄される便といっしょに体外に出ていくわけです。

 また、プーアル茶には便秘を予防する力もありそうです。黒烏龍とプーアル茶を動物実験で比較する実験を行えば、多分、プーアル茶の方に軍配が上がる気がします。もしかしたら、まだ私は黒烏龍を飲んだことはないけれど、烏龍茶のことは中国では青茶と呼びます。これをさらに発酵させると呼び名が変わり、黒烏龍茶ではなく、プーアル茶と呼ぶのです。烏龍茶とプーアル茶は発酵時間の違いだけなので、メーカーの方は「プーアルでは新しさがないよ!」だから、ここは黒烏龍としておこうとマーケッターの意見が一致したのだとここで端と気がつきました。そこで、先ほど述べた黒烏龍とプーアル茶の二種類を飲ませた動物実験をしたらどちらに軍配が上がるかという仮説は消えるわけです。二つは同じお茶だったのですから。

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