haru.

トレハロースって何?

 先日、BS朝日の番組の対談で株式会社林原商事の社長・林原健氏にお会いしました。最近ではテレビのコマーシャルで宇宙人のようなかわいいマスコットの姿を目にすることもあり、化学物質としての意味がわからなくても、なんとなくトレハロースという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 このトレハロースというものは今から25年前に林原商事の研究所でとうもろこしを糖化させ、ここに2種類の酵素を接触させて、長い分子構造のでんぷんをブドウ糖2個の大きさのトレハロースを製造することに成功したのです。

 このトレハロースはその後、さまざまな応用範囲が林原研究所で開発研究されてきており、私自身、トレハロースについて知らないことがたくさんあったので、少し触れてみることにします。

 トレハロースは本来、しいたけやなめこ酵母、えびひじきなどに含まれているもので、自然界に存在するものですが、特にはイワヒバのようにカサカサ、カラカラの状態でもはや、死んでしまっているだろうというヒバを水に24時間浸けておくと、立派な緑のヒバに逆戻りし、それはまるで見ている人が死んだものが生き返ったような錯覚を感じさせるほどの生命現象が起こります。

 この干からびた乾物があたかも生き返ったように見えるヒバの復活に関わっているのがトレハロースだったのです。つまり、生命体の中に含まれる細胞を細胞の形としてあらしめる結合水のようにしっかりと脱水しない水分にはこのトレハロースが関わっていたことがわかってきたのです。

 私たちの細胞には、どんな細胞にもトレハロースが含まれているのです。そして人間の細胞の機能は水分が失われると同時に本来あるべき、細胞の機能を失っていくので臓器移植する心臓などを空輸する時に使われています。それはただ、水分が失われるという意味ではなく、生命の本来あるべき、酵素や細胞内のDNAやさまざまな機能を有する部品が本来の役目を果たすためにはそれらの細胞の中のあらゆる部品が結合水によって本来の3Dの形を維持するように守られなければならないのです。

 もしも、この水分が失われるとタンパク質があっという間に3Dの構造や螺旋状の構造を失って紐状になってしまったりして、もはや本来の細胞ではなくなってしまうのです。したがって、生命装置を維持する水=トレハロースが??%細胞内に含まれていると考えられます。

■林原商事
http://www.hayashibarashoji.jp/

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://haru.dr-sugahara.net/mt/mt-tb.cgi/817

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)