日本人の鬱病の傾向と対策の四回目になりますが、食事による対策から次は自律神経を調節する具体的な方法としてアロマテラピーに注目してみましょう。
疲労がひどくなると、ストレスで眠れなくなったり、心身の極度な疲労が鬱へと発展する可能性を秘めているという話をしてきました。現代の日本人の厚生労働省による実態調査によると、60%以上の人が疲労を感じている。六ヶ月以上の慢性疲労を感じている人が37%ありました。疲労は目に見えないために定期検診の数字の以上に反映されにくく、これが鬱の見落としに直結しているとも考えられます。
会社で行われる問診票はかなりつっこんだものもありますが、ここで本当のことを答えると、リストラ、窓際の対象になるのではないかという危機感から、みんな正常とバイアスをかけて答える傾向もなくはないのです。その中でも特に自律神経の調整、交感神経の調整を図ることがもっとも難しいテーマになります。たとえば、疲労の回復には・・・・
(1)十分な睡眠時間を確保する
(2)バランスの良い規則正しい食生活を心がける
(3)体調に応じた適度な運動をする
(4)生活のリズムを考え、規則正しい生活をする
などがありますが、この中で、自律神経が狂っていることで睡眠時間が短くなったり長くなったりもします。また自律神経の狂いがあるからこそ、よほど意志が強くない限り、規則正しい生活は無理になり、夜更かし、朝寝坊の生活になりがちだといえます。
そこで、現在ふつうの人たちがなんとか軽い鬱病から立ち直るためにすべきことはなんだろう。と考えて、無意識、もしくは意識的に取り込んでいるのがアニマルセラピー、温泉、マッサージ、お笑いテレビ、温泉、その延長の入浴剤やアロマテラピー・・・。一方、悪い方では夜中のチャット、お酒、タバコ、ウォークマンで音楽、衝動買いなどにアディクト(中毒)することです。
こうした癒しでありながら中毒になってしまうものとして、お酒、たばこ、薬物、栄養ドリンク、サプリメント、ショッピング、それ以外のパチンコ、競馬、競輪なども入ります。自分が中毒であることを理解しないまま、やたらめったら買い物に走ってる女性も少なくありません。男性だったら、キャバクラアディクトもあるでしょう。
それでは、アロマテラピーについて詳しく考えてみましょう。自律神経を調整させるのに交感神経が緊張しすぎた人もリラクゼーションできるし、逆に副交感神経が働きすぎてまったく、元気を失いすぎている人にとってもアロマテラピーはそれなりの効果を果たします。
どちらにもいいというのはオイルや香りの種類を変えればいいだけで、その効果があるからです。癒されるという言葉には受動態の言葉であることから、自分が「自ら~~」するというよりは「こうしてほしい」という気配がそこはかとなく感じられます。
たとえば、オイルマッサージが最近、よく受け入れられているビジネスであり、同時に流行っているマッサージの方法です。オイルマッサージやアロマテラピーマッサージはプロのマッサージ師によってトリートメントしてもらうという受動系があります。つまり、人寂しい、誰かに癒されたいという気持ちをここでも満たしているとも考えられます。鬱の人寂しさも、こう考えるとアロマテラピーにかかるのは別の意味でお医者さんにかかるのと同じ効果が期待できるものだと思います。
アロマテラピーマッサージとは精油の成分を表皮から浸透させ毛細血管やリンパ管へと入り、血液とともに全身を巡って体内に吸収させるのと同時に、マッサージをすることによって血液の流れを良くし、新陳代謝の活性化を促がす健康法です。
セルフマッサージ(自分でするマッサージ)で使用する場合の注意点は、精油は非常に濃いオイルなので、必ずキャリアオイルと呼ばれる精油を薄めるためのオイルと混ぜて使うことと、パッチテストを行うことです。
使用する精油をキャリアオイルに0.5~1%程度に希釈し、よく混ぜ合わせた後、適量を手にとってやさしくマッサージします。精油1滴は0.05mlのため、50mlのキャリアオイルに10滴で1%になります。筋肉がほぐれている入浴後に足や腕、顔などにマッサージをしながら希釈したオイルを浸透させましょう。
こんなふうにしてアロマテラピーを受けるのが高いという場合、家族がアロマテラピーマッサージをしてあげるのがベストです。キャリーオイルというのはマッサージオイルのことですが、ホーバーオイルやオリーブオイルをインターネットで買ってもいいでしょう。やさしく家族がマッサージすることで、精神的にも落ち着き、寂しさや悲しみも癒されていくこともあるのです。試してみることをお勧めします。