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日本人の鬱とストレスの傾向と対策1

 現在、日本の年間自殺者は3万人を越え、人口10万人に対し、25人以上の割合で先進国ではトップクラス。その自殺の原因の多くは鬱病によるものと考えられています。

 けれどもその実態は不明解で、「事故に見せかけて自殺しないと家族や友達に気の毒だ」という本人の考えもあるので、事故死の中にもかなりの数が含まれていると考えると3万人以上の自殺者の中で一体どれだけが鬱病なのかいつまでたってもわからないのが現実です。

 自分が鬱病患者なのかどうかの定義は曖昧でわかりにくいのですが、最近では「一ヶ月以上、やる気が起こらない、会社に行きたくない、外に出たくない人は鬱かもしれないので、気後れせずに病院に行こう」という医師会からの広報がテレビでも行われています。

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 これはとてもいいことで、昔は心療内科や精神科というとまるで横溝正史の小説に出てくる「代々、この家は呪われている・・・」的な偏見が社会にあり、そのために気軽に精神科や心療内科に行くムードではありませんでしたが、今日ではこれとは逆に鬱は一生に一回、10%程度の人がかかる病気で言ってみれば心の風邪だ。というふうに考え方が変わりつつあります。

 最近では鬱というのは、もちろん、遺伝子的な面の遺伝もあるけれど、一方では食事が悪くなり、夜更し、もしくは望まなくとも会社の労働力として、リストラされたくなかったら長時間残業せねばならない。しかも残業代は請求できない。労働基準局の関係で残業禁止となりつつある企業ムードの中では、なるべく早く管理職にして残業代をタダにしよう、もしくは、会社の電気は消すから会社以外のところで残業してくれ。ということで自宅残業する人も増えているようです。

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 そのような社会的な事情プラス環境の劇的な変動。たとえば、家族や配偶者の死、結婚、離婚、妊娠、病気、引っ越しなど、人生で一度、もしくは数回経験する比較的大きな出来事のような連続性や秩序が破綻するときに鬱病として発症のきっかけになることもあります。

 もちろん、性格的には完璧主義者で、真面目で責任感が強く、秩序を重んじ、几帳面という特性があり、常に相手を優先させて、自分は遠慮をしてしまう。まず他人がいて自分がいる、といった対人関係をとりやすいことが最大の特徴です。

 簡単なことでも、完璧主義の人は特に今時の若い人達は自分の悩みを相談することは、どちらかというと人に弱みをにぎられることにつながる・・・・。と考える人が多くなっています。確かに友情が昔に比べ希薄で約束を守る忠誠心も昔のようになくなりつつある時代では、「これは人には言わないでね」と言って相談しても、かえってそれが自分の悩みが大勢の人に知られるところになってしまってはかえってストレスが増大するだけなので、人に相談できないという時代になっていることも、軽いストレスが重いストレスに、そして、そのストレスが鬱の引き金になっているケースも少なくないようです。

つづく....

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