haru.

ゲストハウスの新しいコミュニティー

 ゲストハウスという言葉がまだなじみがなくて、知っている人の方が少ないかもしれないと思います。ヤフージャパンにアクセスして「ゲストハウス」と入力すると、賃貸のゲストハウスという項目に表示された運営会社として浮かび上がってきます。

 英語で記載されている文章を日本人がわからなかったためか、外国の人が中心に借りているけれども、日本人を排除しているわけではないので、しっかりと中身を吟味すれば、新しい世界がそこから広がってくるはずです。

 ゲストハウスはそもそもが世界中の都市に語学の留学をしたり、ウォーキングビザであっちこっち働きながらその合間を旅行する若者たちが情報交流しながらどこのゲストハウスが住みやすいとか値段がよいとかで非常に便利に利用されている不動産賃貸物件です。日本にもここ10年くらいの間にずいぶんとたくさんのゲストハウスができていますが、まだまだ十分理解されていないのはとても残念です。

 私の知人でスウェーデンからウォーキングビザで働きに来ていた男2二人、女二人の四人組はこうしたゲストハウスに住んで、安いながらも楽しい暮らしを満喫していました。なにしろ、ほとんどゲストハウスがそれほど都心から離れていないところにあるので、仕事のあとに六本木あたりに遊びにいくのに便利。そして第二に値段がだいたい5、6万程度で光熱費込み、電気代が一ヶ月5、6千円程度の分担金を払うだけ。家賃は敷金、礼金なし。ここに住めば、ゲストハウスの中にキッチンとダイニングルームがついてる物件がほとんどなので、英語を話すマジョリティーの人たちと英語で話すことがふつうになります。

 しかも、一室を二人で使うこともOK(となると、1万円くらい余分にとられたとしても一人あたり3万5000円程度ということになります。)今、ネットカフェ難民の人たちも一晩1500円程度のお金を払っているとなると、一ヶ月4万5000円かかるわけで、それに比べればこのゲストハウスは非常に合理的で暮らしやすいといえるでしょう。たとえば、ゲストハウスの設備には共有のキッチンや共有の冷蔵庫やパソコンがあったり、ダイニングテーブルがあるので話ができたり、ソファがあったりとコミュニケーションが非常にとりやすくなっています。

 場合によってはシャワーだけでなく、お風呂も共有でついている場合もあります。こんなに便利で人とのコミュニケーションがとりやすい空間は他には見あたらないことです。現在は、孤独の時代といわれていますが、お互いに干渉しない、されないという考え方とは逆に住人同士が助け合い、譲り合う気持ちになれば、自分でなんでも所有して部屋が狭くなってしまうよりは共通のキッチンで楽しくテレビを見たりする方がはるかにさみしさが紛らわされて、より幸せ感を味わえるかもしれません。地方から東京に一ヶ月だけ暮らしたいと思う人にとっても大変便利です。実際、ゲストハウスでは一ヶ月単位で出て行く人もいるので、ゲストハウスを5年間で10カ所以上住み替えて生活を楽しんでいるという人もいるほどです。

 例のスウェーデンの若者ですが、国に帰る時に我が家で30人ほど集めた大パーティーをやった時、スウェーデンの家庭料理のグラタンサラダとミートパイを4人でお金を出し合い、ゲストハウスのキッチンで下ごしらえして持ってくるという心配りを見せてくれました。彼らの年齢は平均25才でそれを考えると日本人の若者より自立しており、また一方では気持ちのよい暖かい笑顔とマナーを身につけていて、自分の子供たちより大人なのに感動させられました。

 もう一人、ミャンマー出身で今、は日本に帰化した菅原研究所のスタッフが大井町のゲストハウスに住んでいたこともありました。彼はそこに住んでいる間に英語がどんどんうまくなって、何よりよかったのは毎晩のようにバーベキューパーティーをやっていたこと。このバーベキューパーティーは、夜遅くまで騒ぐとクレームが来るので遅くとも23時にはお開きにするというルールがあったようですが、会費が一回1500~2000円でただただお肉と野菜を焼いて食べる、お酒を飲むという参加者は二棟あった住人のかなりの人が参加するので、そのバーベキューパーティーは会話の弾む楽しい場所だと話していました。いろいろな英語学校の先生方も多く住んでいるので、そこに住んでいるだけで英語が上手になるというのもあながち嘘ではないと思います。

 パーティーの主催者を好んでつとめていた彼の知らない人も1/3ほど混ざっているというので日本の社会の中でもっとも日本らしくない場所であるといえるでしょう。こんな場所を知らないでいるのは本当にもったいないのではないかと思うので、ちょっと紹介してみました。日本のアパートはこれに比べると暖かみに欠け、同時にその家を出る時にも一年間しか住んでいなくても壁紙とかエアコンのお掃除とかさまざまな部分の補修費の1/3程度とられるのがふつうです。防犯上も女性の場合は心配もあります。そんなことを考えると若いうちに国際的な空気を味わってより自立した人間になったりコミュニケーションが楽しくとれる人になるために、こうした場所にあえて2、3年住んでみるとよいのではないでしょうか。


■ゲストハウス・ガイドブックひつじ不動産
http://www.hituji.jp/

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://haru.dr-sugahara.net/mt/mt-tb.cgi/792

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)