最近、テレビのニュース番組では新型インフルエンザの危険が迫りつつあるという情報が増えてきているようです。
つい先日、2月の中旬にグァムから帰ってきた時ですら、すでにアジア全域では350人を越える鳥インフルエンザ患者が発生し、そのうち約60%が死亡している状態なのに成田の検疫を通る時の間延びした風景には腰を抜かすほど驚かされました。
検疫の場所に職員は一人もおらず、空っぽの状態で、「旅行中に下痢、もしくは発熱の症状のある方は健康相談室までご相談ください。」というなんとものんびりしたアナウンスが繰り返されているだけ・・・。
いつ何時、インドネシア、ベトナム、中国、タイなどからインフルエンザに感染した人が訪れたり、日本に帰国する人がいることは高確率であり得るというのに、検疫ではサーモ画面で発熱患者をより分ける作業すらしてなかったのには驚かされました。これがアジアの他の国々だと特に香港マカオなど、1998年にすでに鳥インフルエンザの集団発生を経験しているし、香港のSARS感染の深刻な状態でアモイガーデンに住んでいた住民が集団感染し、その人たちが全員隔離を受けるという深刻な事態を招いたこともあったので水際作戦はいつでも徹底しています。
つまり、一人一人のおでこにサーモメーターや体温計をしっかりと固定して体温を測ります。また、その後空港へ出た人がどこへ行くのかを10日から2週間分はしっかり書き留めなければいけない用紙も備え付けられ、もし何かあった時には空港を通過して移動したすべての人をしっかりとトレース(追跡)することができる環境が整っています。それに比べるとなんと日本はのんびりしていることかといつも考えさせられます。
今回は2月20日を過ぎてから厚生労働省は成田、中部、関西、福岡の4空港に限定し、入国者の検疫を行う方針を明らかにしました。日本では新型インフルエンザで隔離、そして収容できるベッド数が最大で1600人程度と非常に少ないのが現実です。

したがって、もし、感染の疑いのある入国者がどんどん増加していったら、しかたがないので医療機関だけでなく、ホテル、旅館に収容する予定だということですが。だけど、本当にそんなことができるホテル、旅館があるとは思えないので、本当にそれが現実になった時に再び考えさせられてしまいます。
新型インフルエンザにつながるものとして、もっとも懸念されているのが高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)ウイルスで、これは人に感染するだけでなく体内で変異し、免疫をもっていないため、感染していけば、爆発的に広がる危険性があり、政府は国内で最大64万人が死亡すると推定しています。
しかし、オーストラリアが計算した数字によると210万人という予測もあります。国全体の平均で210万人であっても人口密度の高い首都圏では感染リスクが高いことは明らかなので、東京を中心にした首都圏で多くなることは間違いありません。なんといっても感染のリスクを下げる最大の方法は自宅待機で交通機関を利用したり移動したりしないことです。そのための家庭内備蓄を完璧にすることが一番大切な用件になりそうです。
中国では人から人感染で鳥に触らなかった人が発病しているケースもあるということです。今のところ、発病している人が集中しているのが開発途上国なので新型インフルエンザなのかの見定めがしっかりしていない状態です。
病院に行ってタミフルをもらうのがいいのか、病院に行って濃密感染をもらってくる危険にさらされるくらいなら自宅待機して病気になっても我慢した方がよいのか。そこが一番悩ましいところです。
※参考 山陽新聞