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奥田民生さんのライブへ行って

 圧倒的なあたたかで、マナーのよいファンを魅了する奥田民生のライブにはじめて行きました。彼の曲で好きなのは「息子」「恋のかけら」「野ばら」や陽水と遊びで作ったのか?遊んで作った風を装って真剣勝負をしたのか「アジアの純真」など、パフィー編が好きです。

 このたびは、奥田民生トリビュートアルバムの発売を記念した木村カエラ、B-DASHと奥田民生の三バンドのジョイントライブのメニューでした。ちょっとした縁でご招待を受けたのですが、なにしろ奥田民生さんのライブは圧倒的パワーがあり、声量、声質、各種ギターを四本ほど次々に使い回しながら曲に陰影を与えるやりかたといい、王者の貫禄。

 特にテレビで見ている奥田さんは飄々とした語り口の軽やかでさりげない中に男っぽさのただようフォーク世代とロック世代の中間のすごい数のファンを持つけれど、あまり気取らない人という印象でした。アルバムで聞いていたアレンジとライブのアレンジがあまりにも違うのでそれにもびっくり。ジャズライブのアドリブのようなドライブ感を出すスロージャズをベースとしたアレンジとパンクのかっこよさとほどよい大人の味とパワーがとても新鮮でした。民夫さんはいつも同じ曲でもその時代の流れを鋭敏に感じながらアレンジを変え、マイナーチェンジを続けているのかなという気がしました。

 圧倒的な声量は普段の人に言わないトレーニングを欠かさない意志の人なのでしょうね。やはり、生き残る人は自己プロデュースもマネージメントも含めて自分をわかり分析し、そして時代の流れの中で次なるものを表現する可能性を持ちつつ、時代の流れの中でも常に勝ち勝負をするだけの根性があるんだなぁ。と感じさせられました。

 年を経ながらもファンを魅了する次なる新しい音楽を作れるということ自身、奇跡的なことでそれは人に見えないところでの心身のコンディションを最高に保つための意志の強さと聡明さなくしてはありえないことだと思います。そうしたものを感じさせない飄々としたちょっとゆるめの語り口、そして包容力のありそうなまなざし。まじめでやさしげで誠実なちょいワルオヤジ。一番モテるタイプ。だからこそ彼を囲む大多数の日本人の30代を中心とした女の人だけでなく、男のファンの人たちは魅了され、癒され、次なる仕事や生活にがんばれるエネルギーをもらっている気がしました。そして、息子や娘達が大尊敬し、長年にわたって大ファンである奥田民生のすばらしさを私も同じ立場でファンになりました。

 それが音楽であれなんであれ、自分の生き方をしっかり持ってる人ってとても輝いてすばらしいんだなと改めて感動したライブでした。

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