私は数年前の夏の終わりに、はじめて「おわら風の盆」を見に行って、その美しさに感動したのは言うまでもありませんが、町おこしの側面から考えた時にとてもたくさんのヒントを感じました。
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なにしろ、この「おわら風の盆」は中学生から高校生が男女とも街の踊りの主役を張っているということ、中学高校生が二晩続けて町おこしの主役を演じていることなど、全国どこを探しても見あたらないだろうという点です。
今年は映画で「眉山」という映画で阿波踊りが注目され、さらに、もう一本阿波踊りの映画が制作中ということで、徳島県は大盛り上がりです。しかし、阿波踊りは、大人の踊りが中心で風の盆の美しさに比べると、美しさ、若さで劣っているようにみえます。
風の盆は踊りもしっとりとしめやかで、胡弓と三味線の音に合わせて街を練り歩く、特に明るさよりは暗い中で踊るという違いはありますが、暗いからこそ、若さから匂い立つ美しさはより深い感動を与えます。
この主役の中学生や高校生は24、25歳で舞台の面からはリタイヤしなければならないという厳しい原則があります。そして、若い世代に主役を譲り、裏方にまわります。
この若さからくる鮮烈な美しさが故にバス5000台をひきつける魅力が発生していると思えてなりません。そして、この祭りが終わったところから、また来年の祭りに向けての練習がはじまるそうです。学校の中、地域のなかで週三回以上過酷な練習を繰り返し、結果的には落ちこぼれもいなければ肥満児もいません。
また、この地域は美男美女が大量生産されていると思います。彼らは写真を撮られ慣れているという意識からスター意識が育ち、結果として本物の美男美女に育っていくというシステムがあるように思えます。そうした青春時代を迎えた美男美女達は街を離れて都会に出て行くことが少なく、ここで暮らす人が圧倒的多数であるということを聞きました。とてもステキな町おこしの一つでしょう。
子供の頃から、大人達がこうした文化芸能をリードしながら作り上げていくことができるならば、健全な子供達が立派な大人への道筋を外さず、高い知性を持った人間に育つような気がするのですが・・・・。
まだ、風の盆を見たことがない人は、この中学、高校、二十歳前後の人たちをぜひ見てもらいたいです。
■おわら風の盆
http://www.city.toyama.toyama.jp/yatsuo/nourin/owara/