つい先週、FUKAYA CHARCOAL CHANNELS SDN.という会社の内田社長から顧問の依頼でご連絡をいただきました。この社長と奥様は83歳と81歳というご高齢なのですが、二人夫唱婦随でビジネスの最前線に立って、マレーシアで炭をマングローブから焼き、日本のホームセンターに年間40フィートコンテナで600コンテナ販売している日本一の炭の生産メーカーです。
この内田ご夫妻のキャリアがまたユニークでドラマになるようなすばらしいものなのでかいつまんでライフヒストリーをご紹介してみましょう。
この内田さんは戦争中に岡崎師範という学校の先生になる教育を受けられた方で、いったんは中学の教師になりましたが、ビジネスマインドが巻き起こり、小さな洋服店を開業いたしました。ビジネスの才能がおありになったため、戦後の一時、ミス日本で有名な伊藤絹子さん(当時八頭身美人として外国人のように美しいと呼ばれた方)を地元に呼んでファッションショーを行い、岡崎から名古屋、神奈川県あたりまでのナンバーワンの洋装店に大成長しました。
その後、伊勢湾台風でほとんどの店が壊滅状態になり、そこで洋装店を廃業し、東京に出てきたそうです。その後、また天才的な能力を発揮し、エチレンガス滅菌という熱を使わない殺菌法を、昭和電工と組んで、工場を開発しました。これも順調にいっていましたが、まだまだビジネスマインドは飽きたらず、ディスポーザブルの注射針の工場を立ち上げました。このディスポーザブルの注射針も日本初だったということで、かなりの需要があったことでしょう。海外からの受注も多く、シンガポールに注射工場を造ってほしいと依頼から、夫婦二人大いなる躍進という決意でシンガポールに出かけられたそうですが、中東に輸出する時はお金でなく、石油で支払うからといわれたり、フランスに輸出する時にはルーブルが為替差損が出るほどの状態でうまくいかなかったそうです。
その後、マレーシアに炭工場を立ち上げ、社員100人を抱え、シンガポールのマングローブで現地の人が焼いた炭を前払いでお金を払って後から炭を手に入れるというビジネスを現在しているという話でした。
本来なら黒字で運転されているよい会社であるので、これ以上なんの悔いもなく余生を楽しめばよいものと思いますが、夢は果てしなく、今度は高温で二度焼きした炭がマングローブの炭であるにもかかわらず、高温で特殊な釜を使って焼いた結果、1100-1200度で役備長炭に匹敵する重い炭を焼き上げることに成功しました。
もともとマングローブなどの熱帯雨林の木というのは密度が荒く、水に浮かぶような軽い炭しか焼けないものだという感じがします。日本の最高級に匹敵するような炭なんてとても無理と私も内心思っていましたが、見せていただいた炭は確かに通電率のよい炭で、水に入れるとあっという間に底に沈んでいきます。この水はほんの少々、1リットルに5グラムほど入れただけでORPという酸化還元電位が水道水の600~200程度下がる性質を持っていました。
私は備長炭で酸化還元電位を計ったことがないんですが、酸化還元電位が低いということは、その水の中に電子が多いことを示します。(別の説明の仕方をすれば、水の中に水素に電子のついた水素イオンの還元された水素ドットがたくさん存在しているということになります。)
この水はたくさんの野菜ジュースやブルーベリージュース以上に体の中の水素イオンが多くなってしまった酸化型の体液を還元型に戻す力があると考えられるのです。波瀾万丈のおもしろい人生、83歳と81歳の内田ご夫妻、老いてますます夢とロマンに輝く瞳で挨拶されて帰られました。その意欲には脱帽です。
地球環境の温暖化=地球環境の酸化です。九州地方で夏場、温度が35-40度になる温度上昇した結果、あさりが全滅してしまったというニュースを見ました。温度が上がった時に特殊な菌の大量発生が赤潮を作ったことにより、あさりを死滅させる原因になてしまったそうです。酸素を大量発生した菌にとられてしまったのかもしれません。
しかし、地球の温度が上がるということは酸化反応して悪い微生物を発生させ、農業や畜産や水産業にダメージを与えることになります。海の水を還元するというのは環境テクノロジーとしてもっとも難しいテーマだと思いますが、炭を使ってあさりを養殖している浅瀬の部分だけでも還元できるのではないかと内田ご夫妻の帰った夜、そのニュースを見て思ったものです。じっくりと考えながら内田さんとのコラボでたくさんの環境問題に答えを出せたらよいなと今後の展開が楽しみです。
NHKの朝ドラのストーリーとして、この二人の企画を持ち込んでもいいと思いました。
■FUKAYA CHARCOAL CHANNELS
http://www.fukayacc.com/