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新型インフルエンザはなぜ危険か

新型インフルエンザが何故危険かというのは、一つに人類が免疫を持っていないって事です。そのために感染が爆発的に拡がる可能性があるし、症状もひどくなるのです。

また、強い感染力が予想されるというのが二つ目です。主にインフルエンザの場合は飛沫感染です。咳、くしゃみなどによる2m範囲ぐらいに飛ぶウイルスを吸い込むことで感染するわけです。また、ウイルスを含む飛沫が水分を失うと小さな飛沫核と言われる粒子になり、それが長時間空気中に漂い、空気感染を起こすと言う場合もあります。
 三つ目として、現代社会では感染が急速に広がる恐れがあります。今の社会はスペイン風邪に比べれば衛生レベルは向上していますが一方ではありますけれども、飛行機を始とする高速大量交通の発達というのがありますので、SARSのときと同じように世界規模で感染が爆発的に拡がる恐れがあるのです。スペイン風邪は、アメリカ東部が発生源と考えられていて、船の交通によって地球全体に広がるのに7ヶ月かかっています。飛行機による交通が発達した現代社会では、4日から7日という短期間で世界中に感染が広がるという試算もある。
四番目として、鳥インフルエンザウイルスには毒性の強い高病原性のウイルスと低病原性のウイルスがありますが、今も流行しているA香港型・Aソ連型の起源は低病原性のウイルスが元だったわけです。もしも、現在問題になっているH5N1型などの高病原性の鳥インフルエンザウイルスが変化して新型インフルエンザウイルスに変わった場合には、非常に強い毒性を持つ可能性があるわけです。実際に現在東南アジアを中心に
死者がでていますが、これまでのインフルエンザに比べて症状が重い傾向があって、感染してから1〜数週間で感染者の半数が死亡すると言う実情があるわけです。これが強い毒性を持ったまま人から人へと感染する能力を身に付けたとしたら、さらに危険な感染症の出現となるのです。
  

新型インフルエンザ出現の恐れが高まっている

拡大する鳥での流行
 
1997年に香港でH5N1型のウイルスが鳥の間で流行し、この時、人にも感染して死亡しました。18人中6人が死亡という高い死亡率だったのですけれども、鳥インフルエンザウイルスが直接人に感染して死亡したケースはこのときが初めて、関係者に非常に強い衝撃を与えました。さらに2003年以降アジアを中心に流行しているH5N1型は現在に至るまで感染が拡大し続けています。 2003〜2004年には日本、韓国、ベトナム、タイ、カンボジア、ラオス、インドネシア、中国、マレーシアで相次いで発生しました。日本・韓国は別として東南アジアでは小規模に鶏を飼っているのがほとんどですので非常に根絶が難しいのです。冷蔵庫というものが東南アジアではありませんから、市場で生きた鶏を買って、家に持って帰り、食べる直前に殺して調理すると言うのが御馳走ということもあります。韓国・日本ですとコールドチェーンで輸送しますけれども東南アジアでは生きた鶏が人間と非常に近い関係にありますので、どこかで起きたらそれを根絶することも難しいし、感染もしやすいのです。
これは鶏同士で争わして、賭け事をするという闘鶏の写真ですけれども、東南アジアでは盛んです。日本円にしていくらぐらいかは分かりませんが、強い鶏はそれなりの価値があるわけで、それを近くで鳥インフルエンザが流行したから処分しろと言われても、とんでもないという話しになるわけです。こうしたことからも東南アジアで鳥インフルエンザ
を根絶することは不可能に近いという事が言えるのです。
 2005年になっても東南アジアや中国では発生が続き、流行地はモンゴル、ロシア、トルコからヨーロッパへ、さらに2006年には恐れられていた、アフリカのナイジェリアヘと広がりました。現在は、インドにも波及し、ヨーロッパ、アフリカで拡大が続いている状況です。ドイツでは飼い猫にも感染したという地域がありました。

鳥インフルエンザが拡大する経路は。

 鳥インフルエンザのウイルスが、渡り鳥の移動経路に沿って感染が拡がっている可能性があるということが問題になっています。
これまでの専門家による研究で、各大陸を結ぶ渡り鳥の移動経路として、中央アジア経路、東アフリカ西アジア経路、黒海地中海経路などがあることが知られています。渡り鳥は北方で繁殖をして、冬に食べ物を求めて南方に移動するという性質があります。国際食糧農業機関(FAO)は、アジアから、ロシア、カザフスタンへの鳥インフルエンザの拡大は、こうした渡り鳥の移動経路を通じて起こった可能性があると、指摘しています。
FAOは去年10月、最近のトルコ、ルーマニアでの鳥インフルエンザの発生は、やはり、渡り鳥の移動経路に沿って起きたことが考えられるとした上で、今後、移動する先の、
アフリカでの発生が懸念されると発表しました。実際にアフリカに波及。    インド、
北欧でも発生しています。また、鳥の移動経路とともに、家禽の交易、人、車の移動によって感染が拡大した可能性もあるのです。

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