菅原:感染症にはハンセン病みたいにすごくアージェントなものと一生涯ジワジワとくる病気といろいろありますが、患者を隔離するという面で別々にできないのでしょうか?
南:ハンセン病の場合は感染症の中でも際立って感染力が低い事がわかってきたわけだし、治療も可能という事がわかったわけだから、隔離するという法律も廃止しました。感染症そのものが結局急性ですから隔離を続ける必要もないわけです。そうはいっても、結局同意しなければ極例外的な措置として強制入院になります。法律的には強制入院といういい方をしていませんが、都道府県知事が入院させることができるという法律があります。そのために、入院中、外との通信がとれるようにするとか、あるいは、本当に入院を継続する必要性があるかどうかを第三者としての審議会にかけるといった人権保護規定というものが盛り込まれているわけです。
菅原:鳥インフルエンザの高病原性はどこに分類されるのですか?鳥インフルエンザが四類ですよね、新型はこれよりも上分類されるのですか?
南:人から人へ感染する新型インフルエンザが出現した場合には指定感染症に分類されます。
菅原:まだ指定感染症の部分にしかならないのですか?
南:法律で決めるのに結構時間がかかりますから、確認された段階で直ちに指定感染症に設定します。実際に出現してみないとどれぐらいの危険性を持っているかわからないわけで、SARSなみという事になれば、一類感染症と同じ扱いになりますし…
菅原:仮に外国でバタバタと人が80%ぐらい倒れていったら、すぐに一類、二類に設定するのですか?
南:SARSと同じように病院関係者にも感染し、ウイルスが人から人への感染するという事が分かれば、まず指定感染症に指定し、その後、SARSなみだという事になれば、一類に分類するわけです。
菅原:SARSは当時ハクビシンだといわれていましたが、いつコウモリってことが分かったのですか?
南:中国の南部にはハクビシンなどを食べる習慣があるという事で、ハクビシンを検査してみたらハクビシンにも感染が確認されたため、ハクビシン説が広まったわけです。ただ、当時から自然宿主は他にあってハクビシンはうつされたんじゃないかという事は言われていました。私もその後の詳しい報告書は読んでいませんが、2005年の段階でコウモリが自然宿主だということが報告されたという事です。