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時間について考えよう!

 時間というものは、私達の日々日常の中で「砂時計のように」と表現される事があります。時間はガリレオとニュートンの研究によって計量可能な「量」として科学の世界に組み込まれたものです。しかし、よく考えてみればこの時間というものも、ギリシャ時代から、またもっと前のエジプト時代から火時計として365日が刻まれ、24時間が刻まれ、そしてうるう年の計測もすでにこの時代から行われていたという事を考えてみると時間というものの神秘を解きあかそうとして幾多の哲学者、数学者、そして天文学者等が一生をかけた仕事をしてきたんだなというふうに思われます。
 ともかく、西洋社会においてはガリレオとニュートン、この二人によって研究されはじめたという事になっていますが、何をおいても今世紀に入ってから最も発展に影響を及ぼしたのは言うまでもなく、アインシュタインです。  アインシュタインの相対性理論は時間のとらえ方を一変させました。人間だけでなくて空間と時間も伸縮自在で変化しうるものだという理論です。この理論は時間理解について革命を引き起こしたものです。そして、その結論になるところというのは、まだ十分に理解されていないために多くの人達は時間を解きあかすその神秘に挑むためにたくさんの科学の手法を取り込んで、現在もまだ研究中です。  時間とは何か、時間はどこから生まれたのか。宇宙の年令は何歳なのか、もしくは仏教でいうところの無始無終であり、宇宙に年令はないと考えるのか。タイムトラベルの可能性はあるのか、時間が消滅したら宇宙は終わるのだろうか、時間の観念と意識はどのように関係あるのだろうか、様々な事が私達の脳裏をかすめ、またこれらの事を十分に考えないうちに日々の仕事に追われてその事を忘れてしまいがちです。また善では、このような時間という事を「握れば一瞬、開けば無窮」というとらえ方をする場合があります。この時間に対して、宇宙物理学者のポール・デイビスがこの度、新しい本を書きました。その本の名前は「時間について」早  川書房から出ていますが、大変おもしろいものなので、ぜひ、一読をお勧めしたいと思います。   ポール・デイビスは宇宙論、哲学、物理学、人類学、心理学、生理学、認知科学(これは一番新しく、今、もっとももてはやされている科学です。)さらに量子力学やカオス理論等を縦横無尽に駆使しながら、この時間というものを解明しようと試みています。とてもわかりやすく楽しく読める本です。私自身もいろんな意味で時間を考えてみる事がありますが、やはり脳や細胞で感じる時間というのは楽しい時は短く、試験を受けている時等はその時間の観念が普段とまったく違ってしまうように感じられてしまう事もあります。嫌なただの計算であれば、5分が非常に長く感じる。また、最近の実験では、熱のある時に時間を計測すると非常に時間がたっているように見えても時間がたっていない。交通事故を起こす時等は、一瞬に脳の中であらゆる事がゆっくりと流れるように感じて、衝突寸前なのに非常に時間の流れがゆっくりと感じられるというような事を観察しています。それは、アドレナリンがたっぷり出ている時には、時間がゆっくり自分自身の体の方が反応が早く、逆に時間が遅く流れるように感じる。というように、脳内物質やホルモンによっても人間の脳の時間のとらえ方が変わるんだというような事を調べている学者も増えつつあります。  鳥等は自分が穴に餌があるかどうかを試しながら、餌が出てこない場合には約1分半待って次の穴を突く等の実験があり、動物や植物の脳の中にも秒、分、時間、そして日付けと多重の時間計測のレセプターがあるという事がわかりかけてきて、大変おもしろい時代に入りつつあります。あなたも一度、忙しい時間の合間をぬって時間についてゆっくり考えてみてはどうですか?

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