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油脂の分類 【油の副産物 】

 油は原料から搾り取った後、精製によって不純物を取り除いてから製品化されます。取り除かれた不純物はすべてが廃棄されるのではなく、一部は副産物としてさまざまなところで利用されています。
 豆や種子から油を搾り取った後に残った油カスは、加工食品や動物飼料、園芸用肥料などの原料として使われています。大豆は油の含有量が20%で、残り80%はカスとなりますが、良質のたんぱく質を豊富に含んでいるので、味噌や醤油、その他の加工食品の原料として広く利用されています。

 

レシチンは卵黄や大豆などに多く含まれるリン脂質で、脳細胞や神経組織の構成する成分の一つです。大豆油にはリン脂質が多く含まれていて、製油の際にとり出したレシチンが、健康食品の原料や乳化剤などに利用されています。圧搾したばかりの油に温水を加え、浮いてきた黄色い塊を遠心分離器にかけてとり出したものを乾燥させると、水飴のような粘りのあるレシチンがとり出されます。

 植物の種子にはビタミンEやKが含まれていて、製油の際に種子の中のビタミンが油に溶け出します。これらは健康食品や酸化防止剤として使われています。

 製油の際に油脂に含まれる遊離脂肪酸をアルカリ水溶液で中和して、脂肪酸やグリセリンを分離します。脂肪酸は石けんや塗料、樹脂の原料として使われています。

 植物の種子には微量のワックスが含まれています。ワックスは脂肪酸がアルコールと結合したもので、綿実油やコーン油に多く含まれていて、これらの油を精製するときには油を冷却してろ過する方法で分離します。ワックスを塗布すると表面に丈夫な皮膜を作るので、コーティングやつや出しなどに使われます。

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